アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影
誇張タイトルなのですが(むしろamazonよりも日通の方が攻撃対象のような感じです)、あっというまに読める面白さです。市川塩浜にあるamazonセンターで、筆者の時給900円(途中から850円)のアルバイトを実際に行いながら見聞き・感じたことが、自身の感情さえも第3者的な視点から淡々と綴られています。

そこに描かれた人間模様。amazon(日通)の一方的な通告に対して、不平不満すら漏らすことなく、正に死んだ魚の目をして働く中年アルバイト達。自分より社会的地位の低い(少なくともセンター内において)アルバイトに対して威張りちらすオヤヂ。
もはや、amazonなんて関係ありません。

読みながら虜人日記 (ちくま学芸文庫)を思い出し、切なくなりました。