現場主義の知的生産法 (ちくま新書)

現場主義の知的生産法 (ちくま新書)
文化人類学者のフィールドワーク本で、内容は整理されたものでなく、筆者の日常の研究をノンフィクションとして綴ったものです。
執筆活動について、

生産性を上げる「巧い手」など、実はどこにも無く、とにかくキーボードに向かう時間をひねり出し、余分なことを考えずに、叩き続けることであろう。

忙しいという暇があったら手を動かせという教訓は、どの業界でも通用することです。

「君にもガールフレンドがいるだろう。自分が入れ込んでいることを彼女に理解してもらいたいであろう。ラブレターを書く時はどうだ。必死に『思い』を伝えようとするだろう。彼女の気持を引きつけるために、構成、表現に全力をつくすであろう。論文もそのように書きなさい。」

筆者が教授に言われたアドバイスだそうです。勉強になります。